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京都はんなり歳時記〜城南宮のしだれ梅と椿まつり〜

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早春の訪れを告げる梅の花—。
白やピンク、紅色の小さく可憐な花びらはとても可愛らしく、古来より和歌や能でもよく取り上げられる花です。梅の名所と言えば、京都では北野天満宮が有名ですが、京都市伏見区にある城南宮も梅の名所なんです。

城南宮は、平安遷都にあたって王城南に守護神として創建されました。以来1200年、古くから「方除(ほうよけ)の大社」として信仰され、厄除けや家内安全、そして交通安全の神として知られており、また四季折々の優美な景観が見られる神苑は訪れる人を魅了します。
これからの時期は、城南宮の“しだれ梅”と“椿”が楽しめる季節。その見どころと催事をご紹介します。

※方除とは…?
日々の暮らしの中では時に、悪い方角というものがあります。引っ越しや建築時、通勤、通学、旅行の際に、方角や方位による災いから身を守るよう祈願することを「方除け」と言います。

 

圧巻の光景…神苑に咲き誇るしだれ梅

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城南宮にある神苑は、源氏物語の中に出てくる約80種の草花が植えられており、別名“源氏物語 花の庭”と呼ばれています。春の山、平安の庭、室町の庭、桃山の庭など、各時代の名前がついた趣の異なる庭園があり、季節ごとに美しい景色が見られます。春と秋に平安の庭で行われる、平安時代の王朝行事の再現「曲水の宴」が有名ですね。

春の山にある150本のしだれ梅の開花は、京都の春の風物詩。
紅白、薄紅色のしだれ梅は、咲き始め(探梅)から見頃(観梅)、散り際(惜梅)まで、そのすべてが美しく、知る人ぞ知る京都の早春の美景です。
特に、緑の苔の上に落ちている椿の花としだれ梅の競演は、とってもフォトジェニックな光景…!

今年のしだれ梅は、3月上旬頃に見頃を迎えそうです。
詳しくは、城南宮「しだれ梅の開花情報」をご確認ください。

 

城南宮で2月18日より開催「しだれ梅と椿まつり」

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椿写真は左から、乙女椿、城南椿、蝦夷錦、白羽衣

城南宮には300本もの椿が植えられており、12月から3月までさまざまな種類の椿の花を観賞することがでます。しだれ梅と椿、この両方を堪能できる時期に毎年行われているのが「しだれ梅と椿まつり」、今年も2月18日(日)〜3月22日(木)で開催されます。

期間中は、冠に梅の花をさし手には梅の枝を持った巫女さんが神楽を舞う「梅が枝神楽」や、美容健康と招福を祈願した特別なお守り「梅の花守り」の授与が行われます。神苑内にある「楽水軒」では、巫女さんがお抹茶を振る舞ってくれるそうですよ。境内では植木市、この時期しか食べられない名物「椿餅」の限定販売が行われたりと、何かとにぎやかに春の訪れを感じられそうです。

しだれ梅と椿の競演が美しい早春の城南宮へ、是非お出かけしてみてください。

 

↓↓京都いいとこウェブ「城南宮の梅」の動画もお楽しみください♪↓↓


城南宮の梅 / Jonangu / 京都いいとこ動画

■■INFORMATION■■

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城南宮

所在地 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
TEL 075-623-0846
拝観時間 9:00〜16:30(受付は〜16:00)
拝観料 境内自由、神苑拝観600円
アクセス 京都市営地下鉄・近鉄「竹田」駅⑥出口から徒歩15分/竹田駅④出口から市バス「城南宮東口」下車→徒歩3分(市バスは1時間に3本程度)/竹田駅④出口からタクシーで3分(初乗り運賃)
http://www.jonangu.com/shidareume.html

しだれ梅と椿まつり

開催期間 平成30年2月18日(日)〜3月22日(木)
梅が枝神楽 平日は10:00、土・日・祝日は10:00と15:00
梅の花守り(特別授与) 初穂料1000円
楽水軒お抹茶拝服 神苑拝観料とは別に300円以上の志納

 

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