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これぞ日本の春!強者どもが夢の跡地に咲く桜

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今回は歴史と桜、両方楽しめる京都の桜スポットをご紹介します。お城あるところ、そこにはさまざまな歴史ドラマあり。特に京都府内のお城には、たくさんのエピソードが残っています。もうお城自体がなくなった場所もありますが、遺構は残っているんですよ。
歴史を感じながらの桜ウォーキングをじっくり楽しみましょう!

  【写真提供:長岡京市役所】

福知山城

天守閣と桜、壮麗なコンビネーション

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 【写真提供:福知山観光協会】

福知山城、別名臥龍城。今も立派な天守閣を擁し、福知山市のシンボルとして街の中心部にそびえ立っています。福知山城は天正8年(1580)頃、丹波を平定した明智光秀がこの地の拠点として城を築いたのが始まりとされています。明治の廃城令で一度は取り壊されましたが、市民の熱意によって1986年に三層四階の天守閣が復元され、望楼からは美しい城下町の光景を眺めることもできます。内部には郷土資料館もあり、お城や福知山に関する貴重な歴史資料が展示されています。春には、お城の東側にあるソメイヨシノやシダレザクラが咲き、お城と桜のコラボレーションを堪能できます。城壁と桜の情緒あふれる日本の美景を撮影しに訪れる人も多いんですよ。

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■■ライトアップ情報■■
通年ライトアップ 日没〜21:00

■■桜の見頃■■
4月上旬〜中旬

■■近隣のお花見&観光情報■■
佐藤太清記念美術館

福知山城(郷土資料館)
京都府福知山市字内記5
料金:大人320円、小・中学生100円
火曜定休(祝日の場合は翌日の平日が休み)、12/28〜31・1/4〜6も休み
JR・京都丹後鉄道「福知山」駅から徒歩20分

【問い合わせ】
0773−22−2228(福知山観光協会)
0773-23-9564(福知山城/郷土資料館)

田辺城(舞鶴公園)

500人vs1万5000人、決戦の舞台

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 【写真提供:舞鶴市役所】

豊臣秀吉の没後、石田三成と徳川家康は天下をめぐって対立します。三成の命をうけた西軍諸将は家康側勢力制圧のため、会津討伐で当主の細川忠興が不在となり手薄になった田辺城を1万5000人の軍で包囲しました。この時、城にいたのは忠興の父である細川幽斎と500人の兵達。圧倒的に不利な状況で幽斎がとったのは籠城作戦。2ヶ月に渡り城に籠城し、その後天皇の勅命により包囲は解除となりました。関ヶ原の戦いの2日前の出来事です。現在、田辺城の城門2階は歴代城主や城下町の歴史を伝える資料館となっており、その一帯は舞鶴公園として春には100本の桜が一斉に咲き誇ります。歴史を感じながら桜を愛でてみてはいかがでしょうか。

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■■桜の見頃■■
4月上旬

■■近隣のお花見&観光情報■■
円隆寺
朝代神社

田辺城資料館
京都府舞鶴市字南田辺15-22
9:00~17:00
月曜定休(祝日の場合は翌日休)、12/29~1/3休み

舞鶴公園
京都府舞鶴市字南田辺地内
園内無休
JR舞鶴線「西舞鶴」駅から徒歩7分

【問い合わせ】
0773−75−8600(舞鶴観光協会)
0773-76-7211(舞鶴市田辺城資料館)

 

勝龍寺城(勝竜寺城公園)

細川ガラシャゆかりの城に咲く桜

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 【写真提供:長岡京市役所】

長岡京市にある勝龍寺城(しょうりゅうじじょう)。こちらにゆかりのある歴史上の人物というと、細川ガラシャが有名です。細川ガラシャは明智光秀の娘で、本名は玉、ガラシャは洗礼名になります。細川忠興に嫁ぎ、この城で2年間、幸福な結婚生活を送ったそうです。後にガラシャは自害するという悲劇の人生を送りますが、ここには細川夫妻の幸せそうな銅像があり、ありし日の2人の姿が忍ばれます。この城址に造られた勝竜寺城公園は「日本の歴史公園100選」にも選ばれており、桜の季節には咲き誇るソメイヨシノやシダレザクラが城壁によく映え、桜見物に多くの人がやってくる長岡京市内の桜の名所です。

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■■ライトアップ情報■■
お城のライトアップ:2019年3月23日(土)〜4月5日(金)

勝龍寺城公園のライトアップ:2019年3月30日(土)・31日(日)
※ただし、桜の開花状況によっては変動の可能性あり

■■桜の見頃■■
4月上旬

■■近隣のお花見&観光情報■■
長岡天満宮

勝竜寺城公園
京都府長岡京市勝竜寺13
4月〜10月 9:00〜18:00
11月〜3月 9:00〜17:00
JR京都線「長岡京」駅から徒歩10分
【問い合わせ】
075-952-1146(長岡京市公園緑地課)

山家城(山家城址公園)

丹波の山城で愛でる秀麗な春の美景

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 【写真提供:綾部市観光協会】

織田信長・豊臣秀吉に仕えた谷衛友が初代藩主、その後明治になるまで山家地区を治めた山家藩。藩主の谷氏の陣屋跡である山家城址公園は、桜の名所としても知られており、園内には樹齢300年を超える巨大な古桜も。毎年4月上旬(2019年は4月7日)に公園一帯で行われる「さくらまつり」では、山家太鼓の演奏や地元特産品の販売や福餅まきが行われ、多くの人で賑わいます。山家資料館(事前予約必要)もあるため、谷氏の甲冑や古文書など様々な歴史資料も見ることができますよ。春色に染まった山家城址公園で、お花見&歴史を楽しんでみませんか?

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■■桜の見頃■■
4月上旬

■■近隣のお花見&観光情報■■
紫水ヶ丘公園(しすいがおかこうえん)

あやべ温泉

山家城址公園
京都府綾部市広瀬町上ノ町76
入場料無料
年中無休
JR山陰本線「綾部」駅よりあやバス上林線「山家」バス停下車、北へ徒歩15分  
【問い合わせ】
0773-42-9550(綾部市観光協会)
0773-46-0345(山家郷土歴史資料館委員会事務局)※資料館見学の場合はこちらで事前予約が必要。

丹波亀山城(南郷公園)

本能寺の変へと出立した明智光秀の居城跡

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【写真提供:亀岡市役所】

丹波亀山城は、戦国武将・明智光秀が丹波攻略のためその拠点として築城し、初代城主として善政を行ったとされる城です。光秀が織田信長を討った本能寺の変の時も、光秀はこの丹波亀山城から出陣したのだそうです。現在は、宗教法人大本が管理しており、総合受付で見学を申し込むと内堀跡や本丸付近の石垣を見学することが可能。ここで発見された山桜の変種「コノハナザクラ」を観賞することができます。城の外堀の一部である南郷池を中心に造られた南郷公園には、丹波亀山城にあった鯱瓦の複製のブロンズ像が飾られています。堀沿いの遊歩道にある約50本の桜並木と、園内にある大きな枝垂桜を目当てに、桜の季節には市民がお弁当を持って訪れるお花見スポットとなっており、丹波亀山城跡を眺めながら、日本史に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?

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■■ライトアップ情報■■
2019年3月25日(月)〜2週間ほど 19:00〜22:00

※開花状況によって変動あり

■■桜の見頃■■
3月下旬〜4月上旬

※2019年3月31日(日)には「2019亀岡さくらまつり」開催

■■近隣のお花見&観光情報■■
保津川下り
 

丹波亀山城跡
京都府亀岡市荒塚町内丸1(大本本部)

南郷公園
京都府亀岡市古世町西内坪

JR山陰本線「亀岡」駅から徒歩5分
【問い合わせ】
0771−22−0691(JR亀岡駅観光案内所)

園部城(南丹市国際交流会館/園部公園)

明治に完成した城郭史上最後のお城

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【写真提供:南丹市役所】

園部城は、日本の城郭史上最後の建物として知られています。幕末から明治にかけて築城されたお城で、完成したのは1869(明治2)年。元々この地の藩主は小出氏という3万石の小領主で、藩主の屋敷も天守閣や櫓(やぐら)のない陣屋だったのですが、幕末の動乱期における天皇の避難先として候補にあがったことから、陣屋よりも防御機能の高い城に改築されました。しかし、時同じくして天皇は東京に移り、お城は役目を果たすことなくその後、廃城となってしまいます。現在、この園部城の本丸跡には園部高校が建ち、敷地内には入れませんが高校正門は現存する追手門であり、巽櫓も見応えがあります。隣接する園部公園にはお城のような南丹市国際交流会館も建ち、春には美しい桜が咲くことからお花見客で賑わいます。

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 ■■桜の見頃■■
4月上旬〜中旬

■■近隣のお花見&観光情報■■
大堰川

園部公園
京都府南丹市園部町小桜町
入園無料
年中無休
JR嵯峨野線「園部」駅から徒歩15分
【問い合わせ】
0771-68-0050(南丹市役所商工観光課)

 

江下祥子

江下祥子

昔から、日本人は桜が大好きです。お城と桜、これぞザ・ニッポンな光景ですね。戦国武将たちも、戦乱の世に生きつつも春になればそれぞれお城から桜を愛でたのでしょうか・・脈々と受け継がれる桜好きな日本人のDNA、わたしもしっかり受け継いでるなぁと思う今日この頃です。

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