KYOTOSIDE編集部さかもとです。近年世界から大注目の高級ブランド茶「宇治茶」。その約半数を生産している和束町(わづかちょう)で新茶摘み体験が開催されると聞き、友人と参加してきました。
「摘む」という行為。幼き日にみたジブリの映画『おもひでぽろぽろ』の紅花「摘み」とリンクし、気分はもう主人公のタエ子!
和束(わづか)ってどんなとこ?
和束町は「茶源郷(ちゃげんきょう)」と称される、まさにお茶のユートピア。山々に波紋のような美しい茶畑が広がり、古き良き日本の山里の姿。2015年に「日本遺産」にも認定されました。ここ和束で宇治茶の栽培が始まったのは800年前の鎌倉時代のこと。江戸時代には京都御所に納められるほどになったそうです。以来、茶づくりは町の最も重要な産業として和束を支えています。
上の写真は茶畑の一部。黒い布をかぶせているのは、最高級の玉露やかぶせ茶、碾(てん)茶(抹茶用)を作るためとのこと。
受付をしたらスタートです!
受付で1人1,000円(3才以下無料)を支払います。(事前予約要)15時に和束茶カフェの前で集合&点呼。摘んだお茶の葉を入れるカゴと持ち帰り用のビニル袋を受け取り、その後茶畑に移動します。のどかな風景と爽やかな風を感じながらゆっくり歩いて約10分。
さぁ、山肌に登って茶摘みをしよう!
茶畑に到着!まずは山下さんの説明&注意事項から。その後、約10分間自由に茶摘みができます。そこそこ急斜面なので気を付けて上り下りしましょう。
新芽の先端から2枚、葉がついた部分をプチプチ摘みとります。4月下旬から6月中旬に出た新芽が一番茶で、一般的に「新茶」と呼びます。新茶ならではの色と香りが楽しめます。
茶農家でなければ味わうことができない、春の喜び。貴重な体験をおすそ分けしてもらいました!
「プチプチ…という感覚がだんだんと快感になってきて、やめられない止まらない、某えびのスナック菓子みたいな感じです」と当イベント主催者の山下さん。(笑)
エアキャップのプチプチ潰しのようにずっとプチプチしときたくなる不思議な感覚・・・。病みつきだ・・・これは♥
ふと横を見ると「たのしーい♥」と友人が憑りつかれたかのようにニコニコ♪これぞプチプチデトックス。で、この満面の笑顔!つまんで軽く引っ張るだけ。ドンドン摘めちゃう~。
摘んだ茶葉、持ち帰ってどうする?!
かごいっぱいに新芽を摘んで大満足のわたしたち。「摘んだその日だけのお楽しみは新芽の天ぷら。あとは、家で簡単にできる製茶方法が動画サイトを検索すると出てくるので、そちらを参考に。ぜひ新茶を飲んでみてください」と山下さん。よし、帰ったらやってみよ!
というわけで、自宅でお茶の葉の天ぷらを揚げてみました!揚げ時間は10秒程度。少しだけお塩を振ってパクパク。ほのかに新茶のさわやかな香りがして、マイルドな苦みがふんわりと口の中に広がり病みつき!「オツ」な味でした~。
主催者ってどんな人?
そんな和束町で茶摘み体験イベントを主催するのは「ゆうあんビレッジ」の山下さん。あと10年ほどで和束町は限界集落に・・・。後継者問題を抱える茶農家を守るため、移住者を募るプロジェクトもしています。真剣に地元『和束』の未来を考える山下さんが『おもひでぽろぽろ』のトシオと重なりました~。勇気と元気をもらえた一日となりました!
■茶摘み体験(ゆうあんビレッジ)
http://wazukanko.com/event/chatsumi-youandvillage/
お申込みフォーム
↓↓↓
※茶摘み体験は5/3~6/18の期間限定
■和束茶カフェ(茶摘み体験の集合場所)
TEL 0774-78-4180/080−3841−4180(2019年3月追記:現在改修工事のため仮店舗営業中)
京都府相楽郡和束町白栖大狭間35
月~土曜10:00~17:00、日曜9:00~17:00
https://www.facebook.com/wazukacha.cafe
※市内から阪神高速京都線⇒第二京阪⇒京奈和道⇒国道163号線を使って約80分。最寄りの京奈和道・木津ICから一般道で約30分。
※路線バス(奈良交通)もあり
JR加茂駅⇒和束町の時刻表
http://www.town.wazuka.kyoto.jp/cmsfiles/contents/0000001/1654/29.4.1wazukakizujikoku.pdf
■援農プロジェクト3か月移住体験
ワヅカナジカン
http://youandvillage.wixsite.com/wazukanajikan
さかもとみえ
京都市内から高速が繋がって超便利に!道路幅もゆったりで信号の少ない快適な国道163号線。新緑に包まれながら渓流沿いを走る気持ちのいいドライブ旅となりました。運転苦手な女子でもバッチコイです。