宇治市と滋賀県・信楽(しがらき)の間に位置する宇治茶の産地の一つ、宇治田原町(うじたわらちょう)。そこに今、カップルや女子たちがこぞって訪れる話題のハートのお寺があります!その名も「正寿院(しょうじゅいん)」。鉄道が通ってないエリアにも関わらず、バスやタクシーを駆使してまでも訪れたい理由とは!?お寺とハートの関係とは!?人気の理由に迫ります^^
「参拝者みんながこんなに笑顔であふれているお寺は見たことない」正寿院を取材で訪れたときの第一印象でした。記事最後には宇治田原の新名所、ハートの展望台をご紹介します。
【理由①】
SNSにアップしたくなる胸キュン❤“ハート”の窓
【滋賀県からドライブデートに訪れたナイス爽やかカップル!デートコースは正寿院⇒京都・善峯寺アジサイだとか^^ありがとうございました!!】
皆さんハート型って1400年も前からあるってご存知でしょうか?
このハート型は日本古来からの伝統文様で、猪の目の形に似ていることから猪目といいます。獣の眼力で魔除けの意味があり、災いを除き福を招きます。また一説には、仏教と縁の深い菩提樹の木の葉っぱの形に似ているからとも。
お寺や神社でよく使われている有名な意匠なので、ぜひ本堂でも探してみましょう。
花びらをかたどった「散華(さんげ)」はハート窓がある客殿へ入るチケット。「散華」は、飾るもよし、財布や本、御朱印帳に挟んで大切に保管を。「叶紐(かのうひも)」は山門をくぐってすぐにある地蔵堂で結ぶ、もしくは大切に持ち帰りましょう。
注目ポイントは、結び目の表が「口」と裏が「十」になっているところ。
これは二つの文字を合わせると「叶」という漢字になり、縁起のよい結び方なんだそう。込められた意味を知ればさらにありがたい気持ちになれますね。
【理由②】
寝転んでいいの??フォトジェニックな天井画
アメージング!!そして、可愛すぎる!!!「日本の風景&花」をテーマに杉板に描かれた160枚の日本画が天井を埋め尽くす姿は圧巻でした。「寝転んでもいい空間を作りたかった」と副住職。なな、なんと!お寺なのに寝転んで天井画を見ることができるんです!!天井画の構想から約6年、この春公開となり今、SNSで話題沸騰中。
【新しい天井画】
【旧天井画】
この元となるのが、本堂内陣の江戸時代に描かれた天井画。こちらも撮影はOK。退色劣化しているのですが、よく見ると梵字や花が描かれています。この花天井を後世に残したいという思いで、客殿に天井画を再現したそうです。
【理由③】
風鈴まつり(~9/18)ロマンティックなBGM♪
実は「風鈴」の発祥が「お寺」という説、ご存知でしょうか?
お寺では音で邪気を払うための「風鐸(ふうたく)」という青銅製の鈴があり、本堂内陣にある天蓋(てんがい)にも見受けられます。天蓋とは仏像の上、天井に吊るされる装飾のこと。インドからシルクロードを通って日本にやってきました。
さらに一般民家の軒先でも暑さを払うだけでなく、災いや難を払うための“魔除けアイテム”として風鈴を吊るすようになりました。日本各地、土地により風鈴のスタイルはさまざま。本堂に全国の風鈴を展示しています。自分の故郷の風鈴、ぜひ見つけてください!(写真は組み写真の下段右端2枚)
風鈴の音色は涼をとるだけでなく、日本人の生活の中に仏教が自然と溶け込んでいることを実感させてくれ、神聖な気分になりました。
正寿院では風鈴の絵付け体験もできるそうです。ぜひチャレンジしてみましょう!!
ライトアップ開催日程についてはこちら。
7月16、22、23、29、30、8月19、20、26、27、9月2、3、9、10、16、17日。時間は18:30~21:00。
【理由④】
ハート尽くし!の授与品&御朱印
(写真右下)
水引猪目お守り800円。簡単には解けない結び方、”あわじ結び”で編まれたハートのお守り。仕事や恋愛の良縁が長続きする!というご利益あり。福を招くお守り、旅の思い出に購入しましょう~。
(写真左下)
抜苦与楽地蔵500円。苦を抜き楽を与えてくれるお地蔵さんの愛らしいお守り。赤い前掛けに名前を書いて身につけておくといいそう。
(写真左上)
御朱印帳2000円。猪目窓に日が差し込む「幸せのおかげ」&快慶作の「不動明王坐像」の写真入り御朱印帳は今年5月に発売開始したばかり。まだ持っている人は少ないレアな御朱印帳!
(写真右上)
御朱印500円/1種類。拝観の記念に猪目窓の御朱印もいただこう。名前を入れてもらえるのはとっても珍しく、自分のためだけの世界にたったひとつの御朱印をいただくことができるのには感激しました。
【理由⑤】
“今”の人に楽しんでもらいたい…副住職の深い思い
【春は桜のライトアップも。ピンクのハート】
“ずっと昔からあるもの”を若き副住職のフィルターを通して、今の若い人々に魅力的に伝わるようにする表現や工夫が至るところに。「窓から見える四季の風景や天井画、川のせせらぎの音や鳥のさえずり、風鈴の音、本場の宇治茶や老舗店の金平糖の味など五感で満喫してもらいたい」という副住職の思いがお寺にたくさん詰っているのを感じました。
★拝観の流れ★
①駐車場で周囲の山里の風景と茶畑を愛でる
【駐車場からの周囲の眺め】
②本堂で拝観手続き⇒ご本尊お参り⇒ご本尊の上の天井画を見学⇒宇治茶をいただく⇒授与品や御朱印
【本堂外観】
③叶紐を地蔵堂で結ぶ⇒風鈴で涼をとる
【地蔵堂、脇にはこんなお地蔵さんも】
④客殿で猪目窓と天井画を撮影、感謝ノートへ投稿、写真展に応募
【客殿内・外観】
■■INFORMATION■■
正寿院
50年に一度開帳される秘仏、十一面観音がご本尊。約800年以上もの歴史をもつ由緒あるお寺です。奈良東大寺・南大門の仁王像の仏師として知られる快慶作の不動明王(重文)も有名で現在は奈良国立博物館に収蔵中。
<データ>
0774-88-3601
京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
拝観料 600円(風鈴まつり期間中は800円)/駐車場協力金1台300円(1名の場合200円)/御朱印1種類300円
9:00~16:30(12月〜3月の冬季は10:00〜16:00)
※毎年4月第3日曜日は拝観は終日客殿のみ拝観可
※毎年8月17日は終日拝観中止
アクセスはバス・タクシーまたはマイカー・レンタカー
http://shoujuin.boo.jp/?page_id=8
★正寿院フォトコンテストのご案内★(現在終了しております)
Facebookやインスタグラム、メールで応募できます~。
♪お立ち寄り❤ハートSPOT♪
平成29年3月に誕生した宇治田原町の新名所!「ハート形展望台」。キャンプ・バーベキュー・森林浴などが楽しめる野外活動施設の未山・くつわ池自然公園内の一画にあり、町内や茶畑が広がる山々を一望できるスポットです。ベンチの背もたれには、隠れハートなるものも!ぜひ探してみて。「森林浴の森 日本100選」に選ばれた公園には新しく「トレーラーハウス」も整備!!
■■■未山・くつわ池自然公園■■■
http://www.town.ujitawara.kyoto.jp/sightseeing/walk/p03.html
問い合わせ:0774-88-3895(くつわ池公園管理事務所)
♪宇治田原町の観光パンフレット♪
サイトの一番下までスクロールするとパンフレットをPDFで見ることができます!
↓↓神社仏閣好きの方はこちらの記事もチェック↓↓
さかもとみえ
ここ2年くらい私のお気に入り観光ルートは一般道を車で走り、宇治市天ケ瀬ダム⇒宇治田原町茶畑眺めつつお茶のソフトクリーム⇒滋賀県の信楽焼でブルーの食器お買い物。帰りは新名神に少し乗って草津SAで東海地方の名物探して、名神でサッと帰宅。ここに話題の正寿院もプラスして、レンタカーやマイカーでぜひ試していただきたい★