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まもなく開催!21・22日はお茶の祭典「宇治茶博@文化」へ行こう!

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秋らしく、過ごしやすい気候になってきた今日この頃、週末の計画はもう立てていますか?^^
まだだ〜という方に耳寄りなお出かけイベント情報をお届けします!
10月21日(土)・22日(日)、世間は選挙、京都市内は時代祭といろいろ重なる話題の週末ではありますが、宇治市で開催されるお茶の京都博のメインイベント 宇治茶博@文化〜「宇治茶」まつり〜は、大人から子どもまでがめいっぱい楽しめる宇治茶の祭典♪ 実際に飲んで、見て、ついでに宇治茶についても詳しくなれちゃう!?学べることがたくさんあるのもポイントですよ♪

今回は、宇治茶博@文化の魅力と、これを知るともっとお茶を飲みたくなる!?宇治茶の未来を担うリーダーに聞いた宇治茶の楽しみ方をご紹介します。

 

宇治茶博@文化ってなぁに?

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宇治茶には800年の歴史があります。中国から伝わり、足利義満や織田信長、豊臣秀吉といった時の天下人に引き立てられて、今や国内のみならず世界にもその名を轟かせる日本のお茶ブランドになりました。
この日本一とも言われるお茶を育んだ土地・宇治で、「新しいお茶する生活」をさまざまな切り口で提案する文化プログラムイベントが宇治茶博@文化です。
宇治川の中の島(塔の島/橘島)や、近隣の商店街黄檗山萬福寺を舞台に、一般の方にお茶を楽しんでいただける茶会や、12市町村が造った一坪茶室の展示など、イベントが2日間盛りだくさん!
アートや文化とお茶との融合が行われた、まさに一大宇治茶フェスティバルなのです!!
それでは、どのような催しが行われるか…主なものをピックアップで見ていきましょう

 

1万人の大茶会

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宇治茶の煎茶、玉露、抹茶を2日間で述べ1万人(!)にふるまう“プレミアム”なコンセプトイベントです。
宇治茶BARでは、宇治茶の文化や歴史、美味しい淹れ方を学んだ約100名のプレミアム・ティー・アンバサダーが訪れたお客さまにお茶をふるまいます。
茶道の表千家による呈茶のお席もあり、椅子に座ってお茶を飲む立礼式呈茶席が開設されます!
後述する、黄檗山萬福寺で行われるプレミアム大茶会も、ここでしか味わえない宇治茶を堪能できる貴重な機会。特別な1日に飲むお茶をみんなで楽しみましょう^^
※いずれも有料イベントです

 

一坪茶室

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お茶の京都エリアにある12市町村が芸術系や建築系の大学と組み、それぞれの市町村が考える「おもてなし空間」を一坪のコンセプト茶室として表現しました。形や流派にとらわれない、12のオリジナル一坪茶室が塔の島に集結!この12の茶室を一挙に見られるのは、21、22日の2日間だけです。
注目は、久御山町が造る黄金の茶室。豊臣秀吉が愛用したという黄金の茶室を、久御山のものづくりの精鋭達が結集して“久御山流・黄金の茶室”としてよみがえらせました。
→この黄金の茶室プロジェクトにKYOTO SIDE編集部が密着させてもらいました!近日公開予定です。

 

茶まつりステージ 

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宇治田楽やサムライ茶人、京都府広報監まゆまろ+京キャラ大集合など、塔の島に設置されたメインステージでは家族で楽しめるさまざまなステージイベントが行われます。
21日のオープニングイベント(10:00〜)には、京都やましろ観光大使も務めるAKB48横山由依さんが登場!これまたプレミアムな時間です!

 

黄檗山萬福寺で開催されるプレミアム大茶会は要チェック!

プレミアム大茶会

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黄檗山萬福寺は、煎茶道の祖とされる売茶翁(ばいさおう)の像を安置する売茶堂があり、煎茶とは縁深い宇治の大寺院です。建築や文化が中国の明朝様式であるこちらのお寺は、日本のお寺とはひと味違う、中国的な趣が魅力。建物全体が国の重要文化財でもあります。
ここを舞台とし、行われるのがプレミアム大茶会(22日)。その名の通り、最高の作り手による最高の茶葉と、最高の淹れ手が集結し、たった1日しか体験出来ない限定プログラム!宇治茶博@文化の目玉企画たる、プレミアムなお茶会が開催されるのです。
ここでは伝説の茶商や茶農家、そして宇治茶の未来を担うリーダー達によるふるまいと語り、そして彼等が淹れるお茶を飲むことが出来る特別な時間を体験できるとのこと。もう少し詳しくお話を聞いてみたくなり、亭主を務められる1人、小林裕(こばやし ひろし)さんにお話を伺うことにしました。

 

宇治茶の未来を担うリーダー・小林裕さんに聞く“宇治茶の楽しみ方”

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…という訳で、京田辺市にある小林さんの会社 祥玉園製茶へと編集部は伺いました。
京田辺市は、日本でも有数の“玉露”の産地として知られています。まったりとして、しっかり旨味がのった玉露はお茶の中でも最高級品。
祥玉園は創業が文政十年、180年の歴史を持つ老舗で、現在は宇治茶の玉露や抹茶の製造から販売までを手掛けています。祥玉園のお茶は、銀座コージーコーナーの有名洋菓子店や、ホテル椿山荘 東京などの有名ホテルでも使用されています。

 

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こちらが、プレミアム大茶会で宇治茶をふるまう茶人であり、“宇治茶の未来を担うリーダー”の一人として選ばれている小林裕さん。日本で13人しかいない(!)という茶審査技術十段位(最高位)の保持者で、全茶連認定日本茶鑑定士(茶師)の資格を持っていらっしゃいます。
小林さんに宇治茶に関するお話と、プレミアム大茶会の楽しみどころをお聞きしました。

 

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—日本に13人しかいない茶審査技術十段の茶師ということですが、茶師とはそもそも何でしょうか?

簡単に言えば“お茶のソムリエ”ですね。
良い茶葉を見極めて仕入れ、お茶に仕上げてブレンドして、より美味しいお茶を作っていきます。良い茶葉というのは、良い土と肥料をたくさん入れられた状態で作られ、適旬に詰まれたもので、見た目や色や香りで判断します。悪い茶葉を排除して、しっかりと旨味がのったお茶を見極める感覚が必要です。

 

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—素人から見ると全部同じ茶葉に見えます…(笑)見極めるというのはとても凄い技術だと思いますが、小さい頃からお茶に親しまれてきたのでしょうか?

いえいえ、子どもの頃はお茶は飲んでなく茶畑で友達と遊んでました。ですが、家を継ぐという認識はありましたね。20歳の時に玉露の産地・福岡の八女の製茶農園に修業に出て、1年目は製茶仕事、2年目から仕入れを担当させてもらい、お茶のことを少しずつ学ばせてもらいました。お茶の値打ちは買い付けする本人が決めるので、ここでものの価値を覚えていきました。その後、京都に戻って24歳の時に単独で仕入れを任せてもらえるようになったのですが、当時は失敗ばかりで…ただ、若い時の失敗の積み重ねが、いま茶師や審査技術をやる上で役に立っています。

 

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—今年は、京都府南部の12市町村を舞台にしたお茶の京都のターゲットイヤーということで宇治茶がクローズアップされていますが、小林さんが思われる宇治茶の魅力とは?

日本全国いろんなお茶がありますが、そのほとんどが煎茶を作っています。そんな中で、宇治茶は玉露や碾茶(てんちゃ:抹茶の原料)を作っており、これは実はかなり特殊なことなんです。玉露や碾茶は、お茶の木に覆いを被せて太陽の光を遮光し茶葉にストレスを与えることで美味しい香りや味をつけていく…このような栽培技術に優れていることは他の地域ではなかなかありません。
長い歴史の中で、研究・改良・革新を重ねて今日の世界に認められる美味しい宇治茶ブランドに進化してきた経緯…この奥深さもまた、宇治茶の魅力だと感じています。

 

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—なるほど。そんな宇治茶をいつもどのような気持ちで淹れてあるのですか?

わたし達はお茶を造る仕事ですが、お客さんがどういうお茶を求めているのかを感じ取ることが一番大事だと思っています。お茶というのは、10人いれば10人ともそれぞれ好みがあり、わたしが「これが良いですよ」とお客さんに押し付けるのは一番やってはいけないことだと思っています。それぞれの味覚や好き嫌い…煎茶好き、抹茶好き、玉露好き、いろいろいるし、お客さんが何を求めていてどんな味が好きなのかということを感じ取り、話し合いの中で再現していくことが大事だと思っています。

 

—今度の「プレミアム大茶会」では、小林さんはどのようなお茶を振る舞われるのでしょうか?

わたしは、やはり地元のお茶である玉露を出したいと思っています。そして、玉露にもさまざまな品種があるので、それを少しずつ飲んで頂き、このお茶(品種)はこんな味や香りがするんだ…ということを楽しんでもらいたいと思っています。ひとつの玉露とくくってしまうのでなく、少しずつ違う味を飲んで頂き違いを感じてもらいたいと思っています。

 

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—玉露の飲み比べですか!それはとても興味深いです…!!もしや、昨年のG7伊勢志摩サミットで各国首脳が飲んだ小林さんのオリジナル緑茶「玉碾(ぎょくてん)」も飲めるのでしょうか?

お出しさせていただいてもいいかなと思っています。これを作った経緯として、海外の方との商談時に京田辺産の玉露を飲んでもらったのですが、味覚に合ってないことを感じました。その時に、持っていた碾茶の葉を出したところこちらの方が美味しい!と。玉露は繊細な香りで、より深い旨味を重視する傾向がありますが、海外の人はウーロン茶や紅茶好き、香りを重視し味はさっぱりめがお好みのようなんですね。玉露より香りが立つ碾茶の方が好まれることに気づきましたが、日本茶ではいかに茶葉に旨味を乗せられるかが技量の真髄でもあるので、玉露と碾茶を混ぜ合わせ、試行錯誤しながら海外の人でも美味しく飲んでもらえるオリジナル緑茶を完成させました。

 

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—「プレミアム大茶会」でも亭主の皆さんそれぞれ、出すお茶の趣向や種類が違うということですね。

そうですね、皆さんいろいろ考えられているみたいですよ。何を出されるのか、どのような趣向にするのかは当日までのお楽しみということで。皆さんそれぞれの立場で、わたしはわたしの趣で、お客さんにお茶というものを伝えられたらいいなと思っています。楽しく飲めたらよいのです。かしこまらずに来てくださいね!笑

<プレミアム大茶会>
料金:前売券2500円(拝観料含む3席券)
チケット販売に関する詳細はこちらから↓
http://ochahaku.kyoto/event/detail.php?eid=154

 

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小林さんのお話を伺い、お茶会と聞くとどうしても伝統やしきたりなど守らねばならないルールがあり茶道に疎い人には敷居が高そうだな…というイメージだったプレミアム大茶会が、一気に身近なものになりました。
もちろん守らねばならないルールというものは存在しますが、そういう世界だけではないのだな、ということも知れました。
さて皆さん、選挙も時代祭も大事ですが、ぜひ21日・22日の土日は宇治茶博@文化へお越しください!
今しか味わうことができない、プレミアムな宇治茶フェスの2日間があなたをお待ちしています!!

 

■■INFORMATION■■

宇治茶博@文化〜宇治茶まつり〜
2017年10月21日(土)・22日(日)
10:00〜16:00 ※雨天中止(雨天一部中止)
開催場所:宇治市内(塔の島、橘島、黄檗山萬福寺、周辺商店街ほか)
http://ochahaku.kyoto/event/mainevent.php?eid=71

●一万人の大茶会(※有料)
宇治茶BAR 10月21日(土)・22日(日)@塔の島
茶道 表千家 10月21日(土)・22日(日)@塔の島
月見の煎茶会 10月21日(土)@黄檗山萬福寺

●一坪茶室
10月21日(土)・22日(日)@塔の島

●茶まつりステージ
10月21日(土)・22日(日)@橘島

●プレミアム大茶会
10月21日(土)@黄檗山萬福寺
茶席券(2,500円)1セットで3茶席
購入などの詳細はこちら↓
http://ochahaku.kyoto/event/detail.php?eid=154

●茶まつりパビリオン
宇治茶に関する物販やお茶の京都博に関するブースが出展されるPRエリア
10月21日(土)・22日(日)@橘島

●宇治茶体験ゾーン
手もみ技術の実演や、抹茶アート・石臼体験、ほうじ茶作り体験、合組(玄米茶)体験ができます。
※手もみ実演は無料見学、その他は有料(各200円)
10月21日(土)・22日(日)@橘島

●商店街タイアップ企画
宇治茶博@文化の開催に合わせて近隣の商店街も賑わいます。宇治橋通り商店街ではタイアップイベント「宇治橋通りわんさかフェスタ」が開催され、バザーやワークショップ、模擬店が並びます。
宇治橋通りわんさかフェスタ 10月21日(土)11:00〜17:30

●親子で楽しむ宇治茶の日★2017
京都文京大学の学生による親子で楽しめるイベントです。中宇治地域を14ヵ所まわる宇治茶スタンプラリーが開催されます。
10月21日(土)10:00〜16:00

祥玉園
京都府京田辺市草内宮ノ後54
0120−43−0136
9:00〜18:00
日祝定休
http://www.shogyokuen.co.jp/index.html

 

 

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