トップ食べる > 寒い時期にはほっこり日本酒!京都酒蔵見学記〜宮津市・ハクレイ酒造〜

寒い時期にはほっこり日本酒!京都酒蔵見学記〜宮津市・ハクレイ酒造〜

f:id:kyotoside_writer:20180126181708j:plain今年は最強寒波が日本列島を覆っており、厳しい冷え込みが続いてます。
こんな時は日本酒でクイッっと一杯!寒い時期の日本酒って、なんであんなに美味しいんでしょうね。身も心もポカポカになります〜!
…ということで今回は、酒蔵見学&お酒を活かした酒蔵スイーツが楽しめる、宮津市由良にあるハクレイ酒造さんにお邪魔してきました!
お酒好きはもちろん、お酒はちょっと苦手だという方にも楽しんでいただける情報をお届けしちゃいます♪

ハクレイ酒造さんに到着〜!

f:id:kyotoside_writer:20180126181837j:plain日本三景・天橋立から車で20分ほどの風光明媚な場所に位置するハクレイ酒造さん。
車で走っていると、所々で見かけるハクレイ酒造の看板が「もうすぐ到着!」という気分を盛り上げてくれました。
「わ〜〜っ!これは川!? 日本海!?」と車窓を眺めながらキャッキャしているうちに到着です。

f:id:kyotoside_writer:20180126182028j:plain駐車場から店舗までは分かり易いように道しるべが立てられているので、初めてでもスムーズに辿り着けるのでご心配なく。
細道を1〜2分ほど歩くと、民家の中に突然風格ある建物が現れます。
天保三年(1832年)に酒造業をスタートしたハクレイ酒造。看板や樽などからも歴史を感じます。

11代目社長による案内で酒蔵見学スタート!

f:id:kyotoside_writer:20180126182127j:plain「天の蔵」と名付けられた酒蔵で見学&商品の展示販売がされているということで、早速酒蔵見学スタート!
今回は特別に、ハクレイ酒造11代目の中西哲也社長直々にご案内いただきました。
物腰柔らかな語り口と、優しい笑顔がとっても素敵な社長さんです。
「酒蔵見学(の案内役)久しぶりやから緊張するわ〜」と、従業員の方にこぼしていらっしゃる姿に社長のお人柄が見えて、なんだかほっこりします。

f:id:kyotoside_writer:20180126182246p:plain

酒蔵見学というと蔵の中のイメージですが、意外にもまずは外からスタート。
ハクレイ酒造の名前の由来についての説明から始まります。
酒蔵の眼前にそびえる“丹後冨士”こと由良ヶ岳
その嶺(いただき)に真っ白な雪が積もった様から、「白嶺(はくれい)」と9代目当主が命名したのだとか。
カタカナ表記は「当時一番モダンだったから」という理由なんだそう。
現在は、新しく貯蔵のために建てた冷凍庫で少し隠れてしまっていますが、目の前にそびたつ由良ヶ岳を見ながら社名の由来を聞くというのは、なんともロマンを感じました。

酒造りの命・水へのこだわり

f:id:kyotoside_writer:20180126182431j:plainここから酒蔵「天の蔵」の敷地に入ります。
“ししおどし”ではありませんが、水がちょろちょろと滝のように流されています。
この水が酒造りにも使われているそうなんですが、実はコレ、先ほどの由良ヶ岳の中腹(蔵元所有林)の湧水「不動山水」を600mものパイプを通して引いてきてるそうなのです!
山の水をパイプで引いてくるなんて、今も昔もなかなか至難の業ですよね。
酒造りへのこだわりがヒシヒシと伝わってきます。

f:id:kyotoside_writer:20180126182536j:plainこのお水は超軟水で、甘口のお酒でも辛口のお酒でもどちらを醸造するのにももってこいの素晴らしいお水なんだとか。
聞くところによると、ハクレイ酒造さんのお酒は美味しいだけじゃなく、他のお酒と比べて酔い覚めがいいと言われているそうなんですが、それもこの不動山水のお陰かも!?と。

これぞ酒蔵!蔵元ならではのアレ

f:id:kyotoside_writer:20180126182624j:plainジャジャ〜ン!
はい!酒蔵、蔵元といえば、コレ!杉玉です!
ですが、ハクレイ酒造さんでは「酒林(さかばやし)」と呼ぶんだそうです。
杉玉、杉玉とばかり思っていて、地域や酒蔵によって呼び方が違う場合があることを初めて知りました。
青々とした杉玉が軒先に吊るされると、新酒ができた合図。
杉の色の変化で日本酒の熟成の具合がわかるというものですね。
ハクレイ酒造さんでは、数カ所で酒林が吊るされているんですが「天の蔵」の玄関先にある酒林がメインのものだそうです。
屋外の説明はここまで!いよいよ酒蔵の中へ入ります…!

いよいよ酒蔵の中へ…!

f:id:kyotoside_writer:20180126182902j:plain玄関をくぐると、日本酒の香しい香りが立ちこめています。日本酒の匂いって、ほんとイイ香りですよね〜。
ほわ〜っとした気分で「中西」と書かれた立派な暖簾をくぐると、タイムスリップしたかのような薄暗い蔵の世界が広がっています。
そして、そこには歴代の酒林がズラリ。
毎年、お得意の酒屋さんに差し上げたりもされているそうですが、歴代の酒林がオブジェのように飾られていました。
ほかにも、銘柄ごとのお米の稲穂や酒造りの道具、酒造りの様子が描かれた絵など、様々な酒造りにまつわるモノが展示されています。

f:id:kyotoside_writer:20180126183007j:plainこれより関係者以外立ち入り禁止!という注意書きが書かれた扉には沢山のお札が貼られていて、まさに「神聖な場所へ続く扉」といった感じがします。
かつては酒造りの杜氏さんは男性のみで、女人禁制の世界。
酒蔵見学に使用されているこの酒蔵は、今はメインではなく貯蔵用ということなので
見学者が入ることができますが、本来は繊細な酵母や麹のためにも誰もが入れるわけではない場所
温度管理はもちろんのこと、光に弱いことから灯りは最小限で見学の際も薄暗くされています。
ひんやりとして、どこか神秘的な雰囲気が漂い、邪気が払われたかのような感覚がします。

f:id:kyotoside_writer:20180126183121j:plain酒蔵にはたくさんのタンクが並んでいます。
杜氏さんがタンクの上に上がって、醸造の状態を覗き込んだり、作業をしている光景をテレビや雑誌などでご覧になったことがあるかと思いますが、あのタンクです。
このタンク、同じように見えて、実は結構サイズがバラバラなんです。
このタンクでどれだけのお酒が造れるのか、税務署のチェックによって、タンクの側面にそれぞれの容量が記載されているんです。
新商品を造る時の容器のサイズや形態など、酒造りは案外税務署との関わりが深いということも教えてもらいました。
…といった具合に、酒蔵の中や、お酒造りについてのお話を聞き、酒蔵見学は終了。
取材ということで少し詳しめにお話してくださいましたが、通常、個人のお客様の場合は15分程度だそうです。

実際の団体見学の様子

f:id:kyotoside_writer:20180126183440p:plain中西社長によるアテンドで酒蔵見学を終えた頃、ちょうど団体のお客様が酒蔵見学におみえになったので、その様子を少し覗かせてもらいました。
女性従業員さんがアテンドされていましたが、軽妙なトークでお客さんから掴みの笑いも取りながら説明されていて、見学者の皆さんも楽しそうに参加されていましたよ♪
アテンドしてくださる従業員さんの個性によっても違って面白そうだなぁ…なんて思いました。

お待ちかねの試飲タイム

f:id:kyotoside_writer:20180126183550j:plain酒蔵見学のあとは、待ちに待った試飲タイムです!(笑)
試飲は商品の展示販売スペースの一角でできるようになっているので、気になる商品をリクエストすれば、一口サイズの容器に入れて試飲させてもらえます(写真とは別のプラスチックの使い捨てミニ容器)。
気に入ったものがあれば、すぐに買って帰れるので嬉しいですよね♪

今だけの新酒!「しぼりたて 祝55磨き」

f:id:kyotoside_writer:20180126183754j:plain私が、まずいただいたのは「しぼりたて 祝55磨き」720ml 1500円 。
地元京都で栽培されている祝米で造られた「祝55磨き」の「しぼりたて」。今だけの新酒です。
これが、お猪口を鼻に近づけただけで、ぶわ〜んととっても華やかなイイ香りがするんです。
お味も香り同様、華やかで、でもそれでいて後味はスッキリしていて。名前の通り、お正月やパーティーなどお祝いの席にふさわしい日本酒だな〜と思いました。
中西社長曰く「丹後らしくカニ料理に合わせてもいいですし、淡白なフグ料理にも、パンチのあるお肉料理にも合いますよ」とのことです。

SNS映えバツグン!純米吟醸酒「55磨きシリーズ」

f:id:kyotoside_writer:20180126183851j:plain酒米を55%まで磨き上げた純米吟醸酒「55磨きシリーズ」。
55という数字がインスタ映えする&縁起がいいということからも人気のラインナップなんだとか。
松井秀喜さんの現役時代の背番号、王貞治さんの本塁打数、古くはコント55号!?などからきているそう。

山田錦100%を使用した特別純米酒!「香田」

f:id:kyotoside_writer:20180126183942j:plain続いていただいたのが「香田(こうでん)」720ml 1300円。
酒米といえば山田錦!ですが、こちらの「香田」は京都丹後の契約栽培田で獲れた山田錦を100%使用した贅沢な特別純米酒。
先に「しぼりたて 祝55磨き」をいただいたこともありますが、こちらは実に上品でスッキリとした印象で、やや辛口。
私もそうですが、飲んべえは辛口好きなイメージなので、日本酒ツウも唸る人気商品というのも納得。

大人気商品!「大辛口 酒呑童子」と「ひょうたんからこま」

f:id:kyotoside_writer:20180126184107j:plain私が試飲させていただいている間も、商品を買い求めるお客様が入れ替わり立ち替わり。
私が試飲させていただいた「しぼりたて 祝55磨き」「香田」の2種以外にも人気商品がいっぱいあるので、ここでいくつかご紹介します。
大人気看板商品「大辛口 酒呑童子」900ml 1080円(180ml 250円〜)。
ハクレイ酒造さんで最も出荷数の多い銘柄。由良ヶ岳を含む大江山連峰の鬼伝説に因んで名付けられました。
天然の乳酸菌の力を利用した山廃仕込み製法で造られていて、スッキリ辛口の本醸造酒です。酒好きには堪らない大辛口!

f:id:kyotoside_writer:20180126184239j:plain「酒呑童子」のラベルはまさしく大江山の鬼“酒呑童子”をイメージした絵が描かれているので、かなりインパクトがあります。
近頃巷では、お酒のラベルをコレクションする「御酒印帳®︎」なるものが流行っていて、日本全国で現在60件ほどの酒蔵が参画しているそうです。
ハクレイ酒造さんでは、この「酒呑童子」のラベルを貼ってもらえるようなので、「御酒印帳®︎」を事前に入手してお店で提示してくださいね♪ https://www.goshu-pro.jp

f:id:kyotoside_writer:20180126184348j:plain続いて、こちらは「ひょうたんからこま」720ml 1090円。
試飲させていただいた「香田」の親戚のような銘柄です。
京都丹後の山田錦を100%使用したのが「香田」と先述しましたが、こちらの「ひょうたんからこま」は同じ山田錦で造られています。
ただ、粒の大きさなど規格外の山田錦を使っているということで、純米酒や大吟醸という表示ができず、「純米づくり」という表示になっています。
つまり、割安で美味しいお酒がいただけるということですね!
美味しいお酒をいっぱい飲みたい!という方にはもってこいですね!?

日本酒以外のオススメ商品もいっぱい!

f:id:kyotoside_writer:20180126184447j:plainハクレイ酒造さんの人気商品は日本酒だけじゃないんです。
リキュールや日本酒アイス、酒粕、酒饅頭なども販売していて、どれもが人気。
取材中もリキュールコーナーの「日本酒スパークリング」が続々売れていき、撮影するのに商品を補充しないといけないほどの人気ぶり。

f:id:kyotoside_writer:20180126184552j:plain酒粕は、今やメディアの影響で美容効果を期待して、粕汁に使うだけでなく酒粕パック酒粕風呂にするために購入される方も多いそう。
(ただし、酒粕風呂はお風呂が詰まる可能性があるので、ご自身の判断でとのこと)。

f:id:kyotoside_writer:20180126184643j:plain
そして、聞いてビックリ!酒饅頭は社長自ら作っているのだとか!?
時間のある時にしか作れないので、常時あるわけではない「あったらラッキー!」な商品。
ゆず風味と黒糖風味の二種類、いずれももっちりしっとりしていてお土産にもオススメです。

お酒が苦手な人でも大丈夫!酒蔵スイーツカフェを併設

f:id:kyotoside_writer:20180128190116j:plain酒饅頭を自分で作ってしまう中西社長。
「日本酒を造る時にできる副産物でスイーツができるんじゃないか?」という思いつき
から、2010年に「天の蔵」の隣に酒蔵カフェ 蔵Sweets「HAKUREISYA(白嶺舎)」をオープンしました。
ここのスイーツは、お酒や、酒造りから生まれた副産物が使用されているだけでなく、スイーツにも酒造りに使われている由良ヶ岳から引いてくる不動山水が使われているんですよ!地元・宮津由良出身のパティシエによる手作りスイーツがいただけます♪

f:id:kyotoside_writer:20180126184830j:plain洋菓子にはリキュールなどのアルコールを使いますが、それを日本酒や梅酒などに置き換えてみようという発想で生み出された蔵スイーツ。焼いたり煮つめたりする中でアルコール分はとんでしまうので、子どもも安心して食べられるそう。
人気商品とバレンタイン間近のこの時期にピッタリの商品をいくつかピックアップしてみましたよ♪

日本酒トリュフ 6個入り1260円(写真左上)
スイートチョコに生クリームと「ハクレイ酒造」の看板商品「酒呑童子」などを加えたガナッシュを、ミルクチョコレートでま〜るくコーティング。生姜を隠し味に入れた日本酒風味の生チョコ。生産数量限定商品なので、早めの購入がオススメ!

Sake枡ショコラ(京梅酒風味) 950円(写真右上)
お酒の枡の容器に、ゴールドのパッケージというインスタジェニックな商品。
ゴールドのフィルムをとると、チョコが枡一面に。真ん中に蒸しショコラ、そして京梅酒風味の生チョコがた〜っぷり入って、とろける食感が堪らない大人なチョコスイーツ。

蔵シュークリーム 150円(写真左下)
サクサクのシューの中にはカスタードクリームがたっぷり。カスタードにはオレンジリキュールと福知山市の「鬼にかなぼう卵」を使用。卵の色が反映した鮮やかなクリームの色が食欲をそそる。ダントツの人気ナンバーワン商品。

酒粕甘酒プリン 250円(写真右下)
ハクレイ酒造の純米吟醸酒と酒粕、そして地元産の牛乳を使った、とろ〜りあま〜いプリン。月間売上2位と、「蔵シュークリーム」と人気を二分する看板商品。

新しいことにチャレンジ!

f:id:kyotoside_writer:20180126184937j:plain酒造会社がスイーツの製造販売にチャレンジ!?と、当初は「賛成してくれる人はひとりもいなかった」と中西社長。
友人のケーキショップのパティシエさんに、商品の共同開発&ケーキづくりのノウハウを指導してもらったりと、日々試行錯誤の連続だったのだそうです。
それが今や毎日5〜10種類の酒粕やアルコールを使った生菓子を製造販売。クッキーなどの焼き菓子も含めると数十種類の商品が店内に所狭しと並んでいます。

f:id:kyotoside_writer:20180126185042j:plain「自分が生まれ育ち、酒造りをしているこの地域に貢献したい。良いお酒、そしてスイーツを提供することで家庭に団欒を届けたいんです。」と語る中西社長
ですが最後に衝撃の事実が発覚…!
実は中西社長、お酒が弱く一口飲んだだけですぐに赤くなってしまうのだそう(!!!)
「ひょっとしたら自分も一緒にお酒を楽しみたくて、酒蔵スイーツなら自分も楽しめるという想いがあったのかもしれませんね(笑)」と優しい笑顔でお話してくださいました。
お酒が苦手な人の気持ちがわかる、だからこそお酒が苦手な人でも楽しめるものを作りたい、そして、来ていただいたお客さまにゆっくり滞在していただきたい…中西社長の想いが込もった酒蔵見学と酒蔵カフェには、連日多くのお客さまが訪れています。

天橋立観光の際はぜひ、ハクレイ酒造の酒蔵見学&酒蔵カフェに立ち寄ってみてください♪

 

■■information■■
ハクレイ酒造 天の蔵
蔵Sweets HAKUREISYA(白嶺舎)
所在地:宮津市字由良949
電話:0772-26-0001
定休日:水曜日と12/31〜1/4(HAKUREISYAは他に臨時休業あり)
営業時間:9:00〜17:00(HAKUREISYAは10:00〜)
※酒蔵見学無料・要予約 http://www.hakurei.co.jp/kengaku/#yoyaku

http://www.hakurei.co.jp/index.html

※上記商品価格は全て税別にて記載

 

中野里美

中野里美

取材でお邪魔させていただいた日は、まさに京都も吹雪で、日本全国が寒波に見舞われたんですが、試飲させていただいた後だったからか、中西社長のお人柄に癒されたのか、心なしかほっこりポカポカでした。利き酒というほどではありませんが、試飲させていただいて銘柄で全くお味が違うものだな〜と実感しました!!! お気に入りの一本を見つけて下さいね♪

同じカテゴリの記事

お花見のお供に!絶品京都の桜スイーツ

【京都丹波ウェルネス観光】バラエティ豊富!“発酵”グルメ&体験で楽しむ

2月22日は猫の日!京都のかわいい猫スイーツで満たされる

【京都のバレンタイン特集 2023】「京都のお茶チョコレート」はいかが?

公式アカウントをチェック!

ページトップアイコン