トップ観る > 美味しい薬膳レストランと天然砥石の魅力を伝える「森のステーションかめおか」

美味しい薬膳レストランと天然砥石の魅力を伝える「森のステーションかめおか」

f:id:kyotoside_writer:20180826143015j:plain

今年5月に京都府亀岡市にオープンした「森のステーションかめおか」。
ここは亀岡市の特産品である天然砥石や薬膳食材チョロギについて知ってもらおうと作られた展示・体験型の施設です。

赤レンガの素敵な洋館・亀岡市交流会館内にある施設で、1階には天然砥石にスポットをあてた匠ビレッジ、2階はチョロギを使用した薬膳レストランがあります。暑さもやわらいできた今日この頃、癒やし&健康をテーマにおでかけをしてみませんか?

2億5千万年の歴史をもつ天然砥石の博物館

f:id:kyotoside_writer:20180826144359j:plain1階の匠ビレッジには、天然砥石の魅力を伝える「天然砥石館」と「ギャラリーエリア」があります。砥石とは、主に刃物を研ぐときに使う石のことで、ここでは亀岡産の天然砥石のほか、日本全国や海外の砥石を見ることができますよ。
実は亀岡は現在でも天然砥石が産出される、国内有数の貴重な産地なのです!和食や日本刀などの伝統文化を支えてきた、縁の下の力持ち的な存在の砥石にスポットをあてた、世界初の体験型の施設です。

では、匠ビレッジ内を順番に見ていきましょう!
匠ビレッジのフロアは4つに分かれており、中央には天然砥石の採掘の様子を再現したジオラマや、採掘現場の写真が展示されています。

f:id:kyotoside_writer:20180826174916j:plain
入って右奥には日本全国、海外の砥石が展示されています(写真左)。砥石にはさまざまな種類があり、荒砥や中砥、仕上砥など粗さが違うものも。これは紙やすりを想像すると分かりやすいかも知れませんね。研ぎをする際には、目が粗いものから順番に細かいものにしていくのだそうです。
海外では包丁を研ぐというよりも、カミソリを研ぐことに使う方が多いそうです。お手入れと趣味の両方の感覚があるのだとか。
さらに別のエリアでは、国内で採れた貴重な仕上げ砥石が展示されています(写真右)。

f:id:kyotoside_writer:20180826145140j:plain

また、工芸作家の作品も展示され、今後はより多くの工芸作品も展示するそうですよ。匠の技を体験できるワークショップも開催されますので、要チェックです!

天然砥石で包丁研ぎを体験!

f:id:kyotoside_writer:20180826152357j:plainそしてここでは実際に天然砥石を使って包丁を研ぐ体験ができます!自分の包丁を持参してセルフで研いだり、スタッフの方に研ぎ方を教わりながらしたりと、自分に合ったコースを選べますよ。
今回は私、KYOTOSIDEライターO、館長の上野さんに教わりながら体験させてもらいました。包丁を研いだことがなかった私ですが、研ぐ面に順番があったり、場所によって微妙に角度を変えなければならなかったり、不器用を発揮しながらの研ぎとなりました…。そして、研ぎ終わった包丁は紙もスパっと切ってしまうほど!恐るべし砥石の威力…。
この体験はお子さんもできますが、一緒にいるお父さんやお母さんの方が夢中になってしまうことが多いのだそうですよ(笑)
ちなみに天然砥石は購入することもできるので、自宅で切れ味の良い包丁を使いたい方、要チェックです。

体の中からキレイになれる!?「お家薬膳忘れな」

f:id:kyotoside_writer:20180826180217j:plain

写真下、左から「忘れな漬(梅酢)」400円、チョロギ飴480円、チョロギジェラート350円

続いては2階のチョロギ村へ、ここにあるレストラン「お家薬膳忘れな」では薬草と健康をテーマに薬膳料理がいただけます。

f:id:kyotoside_writer:20180830105057j:plainチョロギとはシソ科イヌゴマ属の植物です。見た目は貝殻のような形をしていて、食用にするのは地下茎の先端部分。コリコリとした食感です。最近、チョロギのもの忘れ予防の研究が進み、亀岡市の農家で生産されているチョロギは現在人気急上昇中。レストランでもたくさん使用されていますよ。
店内には地域の人たちが作った雑貨や、地域でとれたチョロギの加工品なども販売しています。

f:id:kyotoside_writer:20180826183210j:plain
ランチで提供されている「薬膳御膳」1350円(税込)は、四季の体の変化に合わせたお料理です。写真は夏のメニューで、体内の余分な熱を取り除いたり、消化機能を助ける効果のある食材がふんだんに使用されているのだそう。
秋には乾燥を防いだり、体を温めたりする食材を使ったメニューが予定されていますよ♪

f:id:kyotoside_writer:20180826175306j:plain
レストランから庭に出ると薬草の庭園「薬草原」が広がります。

f:id:kyotoside_writer:20180826184917j:plain
薬草原には約80種の植物が栽培されています。カタカナで名前が書かれているものはハーブ、名前の前に「薬」がついているのは薬草にもなるもの、と分けられています。それらのほとんどが、普段の生活でよく目にする植物です。
チョロギ村理事長の森さん曰く、「普段目にする植物が、実は薬草にもなる!という発見を子供たちにしてほしいから」とのことで、植物名に漢字は使われていません。
そしてこの薬草原で特に大切にしている薬草が3つあります。それはチョロギ、とうき(当帰)、きんときしょうが(金時生姜)です。これらはレストランでも使われており、血行を良くするなどの効果があるそう。自分が食べるものを実際に見られるのって嬉しいですよね!

f:id:kyotoside_writer:20180828192446j:plain

f:id:kyotoside_writer:20180826194141j:plain
さらにこの広場には「鳥の巣ロッジ」という宿泊施設(コテージ)もあります。簡易なテーブルやベッド、バーベキューコンロの貸出(無料)もあるので気軽にバーベキューができます(食材等は持参)。昼間利用もできるので、亀岡にきたらぜひ利用したいですね!

 

砥石や薬膳といった、知っているようであまり知らないものが学べる森のステーションかめおか。この秋、「学びの秋・食欲の秋」と称して楽しみながら訪れてみてはいかがでしょう?^^

 

■■■INFOMATION■■■
森のステーションかめおか
京都府亀岡市宮前町神前長野15
■匠ビレッジ■
050-3700-1014
10:00~16:00
営業日:木・金・土・日曜
入館料:無料、セルフ研ぎ体験500円、チャレンジ包丁研ぎ体験2000円、砥石制作DIY1500円~
■チョロギ村■
0771-56-8807
ショップ・カフェ10:00~16:00、ランチ11:00~14:00
営業日:木・金・土・日曜
■鳥の巣ロッジ■
0771-26-5001(亀岡市交流会館)
昼間利用 9:00~17:00、5200円(亀岡市在住の人4000円)
宿泊 IN14:00~17:00、OUT10:00、10400円(亀岡市在住の人8000円)

 

↓↓“京都の素敵スポット”が気になる方はこちらの記事もチェック↓↓

www.kyotoside.jp

同じカテゴリの記事

【2023】京都府内の知って欲しい桜の“絶景”スポット

【2023】京都府の夜桜ライトアップ〜幽玄な春の宴への誘い〜

【京都歴史探訪】紫式部ゆかりの地を訪ねて

石清水八幡宮を徹底解説!まるで竜宮城のような極彩色の美しき国宝

公式アカウントをチェック!

ページトップアイコン