全国でいろんなご当地ヒーローが活躍しているなか、京都府・城陽市の「ゴリゴリ戦隊・五里(ごり)ンジャー」が市をPRする動画をリリース!2018年の京都広報賞で「知事賞」を受賞、特に注目を集めているとききつけ取材してきました~。
そこには「地元を元気にしたい!盛り上げたい!」と一心に願う人たちの努力があったのです!!
ゴリゴリ戦隊・五里ンジャーの正体とは?
3月某日、KYOTOSIDE取材班は城陽市にある城陽五里五里(ごりごり)の丘(京都府立木津川運動公園)で行われていた「宇治茶・山城ごちそうフェスタ」へ向かいました。
そこで待ち受けていたのが、ゴリゴリ戦隊・五里ンジャー!!
奈良からも京都からも五里(20キロ)の場所にある城陽市。いにしえより「五里五里の里(ごりごりのさと)」と呼ばれていたことにちなんで名付けられました。
ありがたい?それとも迷惑?宇宙イチのお節介を目指す
城陽市が笑顔であふれるようにと、お節介をゴリ押ししている五里ンジャー。果たして、お節介ぶりはどんなものなのか!?密着。ダイジェストでご覧あれ。
京都府のご当地キャラ・まゆまろが転んで倒れている~!(汗)すぐさま駆けつけ助けます。困っている仲間を放っておけない!!
イベント会場では、子どもたちに自ら絡んでいきます!さすがヒーロー、子どもたちに大人気♪ ハイタッチや記念撮影で引っ張りだこ。
聞かれてもないけど、モテ女子になるための決めポーズをレクチャー。
ヒーロー=無敵と思い込んでいる子どもたちから、時には強烈なパンチのお見舞いが…。ケガすると城陽市を守れなくなっちゃうので、やさしくしてあげましょうね。
五里五里の丘のような「ぽっこりお腹は本物か?」と何度聞かれても、触られても、機嫌良くYESで返してくれる、おおらかさ。コミカルなキャラで笑いを提供してくれます。
たまに、子どもから怖がられてしまうと、さすがに頭を抱えて落ち込みます(笑)。
ユニークなデザインで話題の「一坪茶室」にて一服。まったくもって誰からも頼まれてないけど、城陽のお茶のお味をチェック。京都の伝統文化を継承するため日々、努力を重ねているんです~。
城陽市の特産品が5戦士のテーマカラー!
共通点は、目が古墳!国の史跡に指定される久津川車塚古墳、形状は前方後円墳です。
そしてベルトのバックルには「5リ」の文字が。ご当地感出てますよね~。
まずは戦士の紹介をします~。
いちじくレッド:リーダー。熱血で、ゴリ押し力はナンバーワン。右手、親指と人差し指の輪は、よくみるとイチジク形。
【イチジク】8月下旬から9月上旬にかけて収穫のピークを迎えるイチジク。城陽では「桝井ドーフィン」という品種がメジャーで、実が大きく甘みが強いのが特徴です。
てん茶グリーン:日本の伝統文化、茶道をこよなく愛するインテリキャラ。一服差し出す姿が決めポーズ。
【てん茶】高品質のてん茶を栽培する城陽市。てん茶を石臼で挽くとお馴染みの抹茶に!城陽は抹茶のスイーツも目白押し。
アイリスパープル:ユニセックスなキャラ。多様性の時代にしっくりとくる先進的なヒーロー。ハナショウブは英語でアイリス。
【ハナショウブ】城陽市の花。豊富な地下水に恵まれていることから、ハナショウブの栽培が古くから盛んで、京阪神イチの生産高を誇っているそう。
おいもイエロー:食いしん坊でいもキャラ。メタボなお腹はほんまもん。お決まりのポーズは、おいも食べておならプ~。
【寺田いも】木津川によって運ばれた粗い砂地のエリアで栽培されていることから「あらす芋」とも呼ばれています。
プラムピンク:唯一の女戦士!恋愛にゴリゴリ、ぶりっこ炸裂キャラ。ヒール付きのブーツでも軽快な身のこなし。
【青谷梅】約1万本の梅の木がある青谷梅林は城陽市の代名詞。梅の加工品は梅干し、梅酒、地ビール、スイーツなど豊富なラインナップ。
戦士たちの本音。今の悩みは「戦う敵がいない!」こと
日々、本気で城陽市民たちの笑顔を守っている戦士たち。ご当地ヒーローであることから、誰とでも仲良くすることが城陽市からの指令の一つ!
現状、誰とも戦わず、持ち前のお節介ハートでもって平和へと導くのが宿命なんです。
このあたりで五里ンジャーのボスたちにご登場いただき、悩みを掘り下げていきましょう!
メンバーの夢を叶えることで城陽市を元気にする任意団体「城陽スマイル」のお三方にお話をおうかがいしました。(ピクニックスタイルでインタビュー)
左から保育士の深尾さん、美容師であり城陽スマイルの会長・阿部さん、城陽市役所職員の髙さん。5年前に結成された団体で学生や主婦、社会人など約20名が所属します。
活動資金は「地域がよくなるならば!」というメンバーたちの会費でまかなっているそうです。
現在は五里ンジャーがメイン活動です。城陽市をPRするために、もともと戦隊ヒーローのファンだった髙さんが3年前に発案。髙さんの夢を叶えるためにチーム一丸となります。
髙さんが特にこだわったところは戦士たちのテーマカラー。地域に根付いているイメージとリンクしやすいものを厳選しました。木津川ブルーや白鷺ホワイトなどボツになったものもあったのだとか。
「地域力再生プロジェクト支援事業交付金を申請する際に、京都府にも大変お世話になったんです。無事に助成金が下りたので、戦士たちのスーツやマスクを揃えることができました。今は恩返しとしてオファーをいただいたら積極的にイベントに出演しています」と感謝の気持ちを話してくれました。
アクションできない戦隊ヒーロー!特技は”じゃんけん”
戦隊ヒーローというとアクションを期待してしまいがちなんですが、実は、五里ンジャーは現状、やらないのではなく、できないのです…。
マスクの構造上、視界が狭く、空気が取り入れ辛いということから、ヒーローっぽい動きが全くもってできないのです。
そのためイベントは、ほとんどのご当地キャラたちができない(手の動き)、“じゃんけん”で会場をどっと盛り上げます。
マスクのグレードがアップした日には、カッコいい動きも期待できそうですね!
人間関係が希薄・・・五里ンジャーで温かい社会に
五里ンジャーで大事なキーワードが「ゴリ押し・お節介」。子どもの頃、地域の大人たちから叱られながらも温かく見守られてきた経験から、ゴリ押しの昭和なお節介ぶりを五里ンジャーで表現しているそうです。
「テクノロジーが進化するにつれ、昔に比べて人間関係が希薄になっているような気がして…僕は寂しく感じています。もっと人って温かいことを知ってほしい」。
阿部さんに今後の目標を聞いてみました。
「地道に府内のイベントに参加してきたことで、当初に比べて知名度はアップしてきていることを実感しています。ふなっしーのようにキャラを見ただけで市の名前がパッと出てくるご当地キャラを目指したいですね。ゆくゆくはご当地キャラのコンテストにもチャレンジしてみたり、ラインスタンプなどグッズを作ったり…。よりよくしていくために活動資金も必要ですからね。がんばります」と意気込みを語ってくれました。
五里ンジャー最大の強み!誰でも変身できる
な、なんと!!あなたも五里ンジャーに変身できちゃいます。
「1人でも多くの人に一緒に盛り上げてもらいたい!という思いから、五里ンジャーの変身セットを一式、無料レンタルをしています。町内のお祭りなどのイベントでぜひご活用いただきたいです」。
送料のみ自己負担、問合せ先は記事の最後をご覧ください~。
必見!五里ンジャー動画!!ついつい口ずさんでしまうテーマソングも
五里ンジャーのオリジナルテーマソングは元会長の松本さんが歌っています。テレビでお馴染みの特撮ヒーローの主題歌に匹敵するクオリティ!で、ついつい耳に残って口ずさんでしまう。中毒性あり(笑)。
城陽市のPR動画は1弾、2弾、3弾いずれも見応えがあります!コミカルな五里ンジャーをぜひともyoutubeでご堪能ください。
ゴリゴリ戦隊五里ンジャー ゴリゴリ戦隊プロジェクト始動編 -京都府城陽市
ゴリゴリ戦隊五里ンジャー JOY DANCE-京都府城陽市PV
■■Information■■
城陽スマイル
問合せはFacebookのメッセンジャーからメールをお願いします。
さかもとみえ
五里五里の丘はとっても気持ちのいい芝生が広がり、京都屈指のピクニックスポット!今年の春はお弁当と本を持ってお昼寝しにいくぞ。そして五里ンジャーアイリスパープルのすっかりファンになってしまったわたし。ツーショット記念写真を見るとついついニヤニヤが止まらない♥