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電車でカタコト♪あの町この町 JR山崎駅&阪急大山崎駅~歴史散策&リフレッシュ旅~

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2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の放送がいよいよ来月に迫りました。ぜひこの機会に大河ドラマの舞台ともなる大山崎町へお越しください!実は魅力がいっぱい。

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写真は左から時計回りに阪急大山崎駅、東寺(京都)と西宮(兵庫)を結ぶ西国街道、JR山崎駅

今回は駅周辺のハイソでお洒落なスポットをご紹介します。あなたの京都旅、週末ぶらり旅にぜひ大山崎町を組み入れてください。良い気分転換になること間違いなし!


「2020年大河ドラマ」主人公・明智光秀関連の展示は必見!

大山崎町歴史資料館

いよいよ2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の放送開始が来月に迫ってきました!今から楽しみでなりません!!

主人公・明智光秀最後の戦「山崎の合戦」と舞台となったのが、ここ大山崎町です。大河ドラマをおもしろく見るためのヒントが大山崎町にたくさん潜んでいます。

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こちらは大山崎ふるさとセンターの2Fにある大山崎町歴史資料館。館長は明智光秀の研究をされている福島克彦さん。光秀関連の著書執筆や講演など幅広く活動されており、今年は特に超多忙……。貴重なお時間をいただき、お話聞かせていただきました。

―――大山崎の町歩きで館長さんおすすめのスポットは?

西国街道の山崎黒門跡(東黒門)です。自治区だった大山崎の街の入口に15世紀以降、東と西に2つ門がありました。秀吉軍で先陣をきっていた高山右近と明智軍がここで衝突したことが「山崎の合戦」の始まりだったといわれて言われています。

―――来年1月には大河ドラマ館も亀岡にOPENしますね。京都府民みんな、地元がどのように描かれるのか楽しみにしています。光秀は京都や丹波地方をまとめていく役割を信長から任されていたので、府内各地いろいろと地元ならではのエピソードが残ってそうですね。

丹波地方には一次資料がたくさん残っているので、濃密な歴史ストーリーが眠っていると思いますよ。いわゆる光秀の「丹波平定」については地元の方々はポジティブに捉えていますが、攻められた側の国衆(地元武士たち)は、きっと味方に付くかどうかすごく悩んだと思うんです。さまざまな立場に置かれた国衆の人間模様も描かれるとストーリーに深みが出るでしょうね。

―――眠っている歴史の掘り起こしが進むと、観光スポットもおのずと増えてより深みのある京都観光が期待できそうです!館長、ありがとうございました。

 続いて、まち歩きの最初にぜひご覧いただきたい館内の常設展をご紹介します。大山崎町の地形の特徴や歩んできた歴史について、出土品や古文書、絵図などの歴史資料を、映像装置を用いてわかりやすく解説されています。

一方で、近年歴史ファンの来館者も増えているため、ファンにも満足してもらえるようにと様々な工夫をしているそうです。

 【必見の常設展①】映像で学べる「山崎の合戦」コーナー

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豊臣秀吉VS明智光秀の「山崎の合戦」では、大山崎町が主戦場となったことから、秀吉と光秀の動向を中心に映像で詳しく解説されています。難しい解説文を読まなくとも、学べるなんてありがたい。

もっと「山崎の合戦」について知りたい!という方には、天王山で歴史小説テイストの「秀吉の天下取り物語」陶板絵図を読みながらハイキングするのがおすすめです。ゆっくり読みながらでも1時間で山頂に辿り着きます~。

www.kyotoside.jp

【必見の常設展②】利休が作った国宝の茶室「待庵」の複製

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千利休が作った茶室で唯一現存している国宝「待庵(たいあん)」が大山崎町内にあることから、歴史資料館には当時に近い形で精巧に復元された茶室があるんです! 実物は予約が必要ですが、こちらだったら休館日以外はいつでも見ることができますね。

「山崎の合戦」に勝利した秀吉は天王山山頂に山崎城を築造し、大山崎を城下町として保護。1年あまり居城としていたそうです。また秀吉は、茶頭となった千利休に天王山麓の利休屋敷に茶室「待庵」をつくらせ、利休らとともに大山崎で茶会を開いています。

常設展で大山崎町の地形の特徴や歩んできた歴史について学んだあと、まち歩きに繰り出してみてはいかがでしょうか。

 

少し先の世界遺産候補に!?日本モダニズム建築の傑作

国の重要文化財・聴竹居(ちょうちくきょ)

聴竹居は2017年、日本イコモス「日本の20世紀遺産20選」に選ばれ、20世紀を代表する世界文化遺産候補として注目されています!

※イコモスとはユネスコ世界遺産の諮問機関

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天王山の麓の住宅街に佇む聴竹居は、建築家・藤井厚二の自邸として1928年(昭和3)に建てられました。

明治に入り、急激に日本が欧米化される中、日本の気候風土と日本人のライフスタイルに合った住まいを見直し、生涯追求し続けた藤井氏の想いがたくさん詰まった聴竹居は「日本の住宅」の理想形といわれています。

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聴竹居倶楽部の松隈章さん

藤井氏は東京帝国大学を卒業後、竹中工務店に在籍したつながりから、現在は同社が所有。聴竹居倶楽部は地元住民が中心となり事務局を運営し、ガイドもしています。

聴竹居の魅力にどっぷりハマって23年、聴竹居倶楽部の代表理事兼、竹中工務店の設計士でもある松隈章さんに見どころを教えてもらいました。

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―――聴竹居の一番の見どころは?

男山と三川(宇治川、木津川、桂川)合流の絶景を望む縁側です。こちらはサンルームとベランダの両方の機能を併せ持っています。水平に連続する窓が額縁のような役目をして、まるで一幅の絵画のようでしょ。

―――ほんとに美しい!フォトジェニックですね。真正面に石清水八幡宮のある男山が見えるとは贅沢すぎ。

椅子に腰を掛けてみてください。ほら、ちょうど椅子に座った目線にガラスが配置されています。2013年に平成天皇皇后両陛下が聴竹居を訪れた際、こちらにお座りになってこの景色を愛でておられました。

 

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【写真提供:竹中工務店】

―――こちらは居室ということなんですが、今で言うリビング&ダイニング?

はい。畳の小上がり(こあがり)があるのに注目してください。椅子に座った人と畳に座った人の目線が合うように設計されているんですよ。洋館と日本家屋をくっつけた「和洋折衷」ではなく、こういった住宅スタイルを日本で初めて生み出したのが藤井氏なんです。

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【写真提供:竹中工務店】

―――え!(驚)元祖!?まさに「日本の住宅」の聖地ですね!さらにスゴイとこありますか?

京都帝国大学で教授として教鞭をとり、環境工学の研究をしていた藤井氏は、江戸時代までしていた日本人の暮らしを科学的に分析します。

例えば、冬は日光が入るけど、夏は直射日光が入ってこない部屋を作るために、太陽の動きを観測して、庇(ひさし)の出の長さを計算して決めました。

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【写真提供:聴竹居倶楽部】

また、聴竹居の通気の仕組みも優れています。夏は土の中に管を通して外気より3.4度低い冷気を室内に送り込むクールチューブ(赤矢印)は、まさに天然のクーラーです。はじめて聴竹居に訪れたとき夏だったんですが、その涼しさに感動したことを覚えています。

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―――駅から聴竹居へ歩いてくる街並みも趣があって、素敵でした。

JRの線路を渡ってから聴竹居までの坂道は、藤井氏が敷いた道です。今でも生活道路として現役なんです。

藤井氏が亡くなった後、1万2000坪にも及ぶ土地は藤井氏が所属していた京都大学の同僚や親しくしていた陶芸家らに土地を切り売りしたそうです。

聴竹居周辺の住宅街が趣ある雰囲気なのは、藤井氏の意思を受け継いだ人々が界隈には多く住んでいたからかもしれませんね。高い塀がなく、生け垣、屋根は瓦ぶき…古き良き日本の景観がここに残っています。

  

生活を楽しむヒントがいっぱいの雑貨店&暮らしの教室

Relish(レリッシュ)

料理家の森かおるさんが主宰する料理教室と暮らしの雑貨がテーマのRelishは、JR山崎駅の目の前、カフェの2Fにあります。Relishファンから観光客までさまざまなお客さんが訪れます。

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物販コーナーでは、日々の生活にささやかな喜びを添えてくれる食器や雑貨、食料品、衣料品、アクセサリーなどのアイテムを販売。お客さんや生徒さんの「こんな商品があったらいいな」の声も大切にしています。

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「近年、『断捨離』がトレンドになっていますが、毎日違ったお茶椀でご飯を食べることを楽しみにされているお客様もいらっしゃいますよ」スタッフの勢力さん。お店の方との会話から暮らしのヒントも得られます。

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おすすめの商品をピックアップしていただきました。毎日の生活に気兼ねなく使える器たちはお値段もお手頃なものばかり♡

写真左上:信楽焼のお茶椀1540円、写真右上:万古焼の納豆鉢1650円、写真右下:左から宇治のこだわり調味料メーカー・ユーサイドのケチャップ670円、京都の老舗のだし屋さん「うね乃」の無添加だしパック594円、無農薬有機栽培の宇治茶で作った和紅茶756円、写真左下:信楽焼の湯呑み1320円、美濃焼の中鉢1265円、手前がエストニアの針葉樹で作られたケーキナイフ550円、奥がカエデの木のしゃもじ1760円 ※すべて税込み

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一度履いたら手放せないという人気商品!SLOWなくつした一足1320円~は履いてないような心地よさです。ニットの町で知られる新潟の五泉市で昔ながらの製法で作られています。

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【写真提供:Relish】

また、毎週水曜日は「野菜の日」として大山崎の農園enseから届けられた新鮮野菜が並びます。野菜の本来の旬を知れたり、おすすめの食べ方を教えてもらえたり、いつものお買い物に+αの喜びを感じることができる特別な日です。

 

おいしいレシピを持ち帰り♡できるオーガニック食堂

Relish(レリッシュ)食堂

雑貨店&暮らしの教室「Relish」のオーナーで料理家の森かおるさんが「Bio&Locally」をコンセプトにオーガニック食堂を2019年10月OPENしました。もちろんレシピは森さんプロデュース。

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 こちらは近隣の農家から仕入れる旬のオーガニック野菜をふんだんに使った月替わりランチ「季節のお昼ごはん」1650円(税込)。(ランチは1種類のみ)見るからにボリューム満点です!!

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取材させていただいた11月のメインディッシュは豚肉のりんごしょうが焼き。副菜は、大根葉とおじゃこの無添加おからコロッケ、天然エビとスパイスリーフのすだちマリネ、水菜ときのことお揚げの煮浸し、ふろふき大根。

そこに、さつまいもとわかめと九条ねぎのお味噌汁、五分づき米、糠漬け、昆布の佃煮、デザートに柿シナモンが付きます。

昔ながらの製法できちんと作られた味噌や出汁を使ったお味噌汁は、本当に美味しい♡レリッシュ食堂のランチは、普段の食事を見つめなおすきっかけになります。

ちなみにお店で使っている野菜や調味料の物販コーナーもあるので買って帰ることができますよ。

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写真は森さん(右)と店長の桑原さん(左)。スタッフの皆さんはかつての生徒さんたち

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大きな黒板の手書きのレシピが気になったので聞いてみました。

「この食堂に来てもらってこんな食べ方あったんだ!とお客さんに発見していただき、日々の家庭の食卓のヒントになればいいなと思って。『珍しいね』とよく言われるんですが、レシピを書いています。皆さん写メ撮って帰られますよ(笑)お家でも作ってもらえると嬉しいです」森さんは笑顔で語ります。

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食堂のリノベーションデザインを手掛けたガーデンデザイナーの奥田由味子さんのワイヤーアート作品が並びます

また、「安心安全で美味しいものをたくさんの人に広めていきたい」という思いから、毎週土曜日の朝に大山崎ふるさとセンターで「山崎ビオマルシェ」を開催。こちらにもぜひ足を運んでくださいね。

ビギナーからキャンプフリークまで通いたくなる!アウトドアショップ

風街道具店

キャンプ道具と生活雑貨を取り揃える「風街道具店」は、2018年10月、大山崎町に移転OPEN。

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ネットショップやSNSでファンになったお客さんが遠方から訪れるという、今京都で話題のお店です。店内には珍しいアイテムから定番まで、店主選りすぐりの約800アイテムがスタンバイ。

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ガレージブランドの商品「sosogu」(赤矢印)。キャンプ用ケトルの注ぎ口に付けるとドリップ仕様に大変身。本格的なドリップコーヒーが飲めます

特に力を入れているのが、ガレージブランド。ユニークかつ便利なアイテムは、量販店では手に入らないものばかりです。

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左はコーヒーミル5000円(税別)コンパクトで持ち運びに便利。右はエンジュの木で作られた高橋工芸のマグカップ。Lサイズ3800円(税別)。木目の美しさが魅力で、持ち手が熱くならないのも◎

大山崎町は天王山の麓に阪急&JRの駅が位置するため、駅近でハイキングできるのがいいところ。店主の米良さんにおすすめを聞きました。

「コンパクトなキャンプ用のコーヒーミルやドリッパーさえあればどこでも気軽に美味しいコーヒーが飲めます。豆はすぐ近くの大山崎 COFFEE ROASTERSさんで買ってくださいね」

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お店の入口は西国街道沿いにあります。こちらのロゴが目印

購入の際、商品の使い方を丁寧に説明してもらえるのも実店舗ならではのうれしいポイント。より愛着がわきます!

過去の関連記事)

大山崎 COFFEE ROASTERS

www.kyotoside.jp

天王山ハイキング

www.kyotoside.jp

www.kyotoside.jp

 

いかがでしたでしょうか。歴史的スポット、レトロ建築、美術館、個性の光るお洒落なカフェやショップが点在し、さらにハイキングまで楽しめる、気分転換にもってこいな大山崎町。京都市内からでも約20分ほどでふらりと行けます。京都市内の観光と併せて大山崎町にも足を運んでみてください。もちろん週末ぶらり旅でも楽しめます。

■■Information■■

大山崎町歴史資料館
075-952-6288
京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字竜光3
9:00~17:00(16:30受付終了)
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、企画展・特別展の前後、ほか臨時休館日ありHPカレンダーを要確認
200円(企画展、特別展は別途料金)
阪急大山崎駅から徒歩すぐ、JR山崎駅から徒歩5分

聴竹居(ちょうちくきょ)
京都府乙訓郡大山崎町字大山崎谷田31
見学料1000円
見学のお申し込みはコチラから
JR山崎駅から徒歩5分、阪急大山崎駅から徒歩10分

Relish
075-953-1292
京都府乙訓郡大山崎町大山崎西谷4-6 JR山崎駅向かいカフェ2F
火曜、水曜、木曜は10:00~1700
金曜、土曜、日曜、祝日は10:00~18:00
月曜定休(月曜が祝日の場合は翌日火曜が休み)
JR山崎駅からすぐ、阪急大山崎駅から徒歩5分
※料理教室などのイベントスケジュールはコチラからチェック

Relish食堂
080-2522-4468(ランチは予約優先、当日予約も可、電話予約のみ)
京都府乙訓郡大山崎町鏡田20-14-1F
ランチ11:00~14:00、カフェ14:00~16:00
日曜、月曜定休(月曜が祝日の場合は営業、翌日火曜休み)
JR山崎駅から徒歩約13分、阪急大山崎から徒歩約10分
P3台(予約優先)

風街道具店(かぜまちどうぐてん)
075-874-5411
京都府乙訓郡大山崎町大山崎茶屋前17
水曜定休、臨時休業あり(HPで確認)
月~金曜12:00~20:00、土・日曜10:00~18:00
阪急大山崎駅から徒歩5分、JR山崎駅から徒歩8分
Pあり
Web shop 
https://kazemachishoten.shop-pro.jp/
Instagram 
https://www.instagram.com/kazemachi_tools/?hl=ja

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