最近ブームになっている「昭和レトロ」。昔懐かしい雰囲気が「エモい」と若者たちに人気ですよね。京都市内にも素敵な昭和レトロ喫茶がたくさんありますが、少し足を延ばせばまだまだ知られざる昭和レトロな喫茶がたくさんあるんです!今回は、海の京都・京丹後市で出合った喫茶店を2つご紹介。どちらも空間がとても素敵&エモくて、映えるスイーツもたくさんありました!昭和レトロ好きな人、必見です!
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・身体的距離の確保など)を徹底してください。
・屋外の活動も慎重にしてください。
・発熱等の症状(発熱、咳、のどの痛み、息苦しさなどの症状)がある場合は、外出を控えてください。
花や緑に囲まれたレトロ空間に胸キュン♡
喫茶ロペ(京丹後市網野町)
丹鉄網野駅から徒歩12分。国道178号線沿いにある喫茶ロペ。コーヒーカップを表したかわいい看板が目印の喫茶店です。
お店の周りには、季節の花や緑がいっぱい!眺めているだけで癒やされますね。
まるで外国のお家みたいな雰囲気!
店内は、打って変わってレトロ感満点。1972年(昭和47)にオープンし、3年後の1975年(昭和50)に、同じ敷地内に建てた現店舗に移転しました。
ご主人の室野さん自身が元々レトロな雰囲気が好きだったことから、内装やテーブル、椅子のセレクトにもこだわり、落ち着いた趣のコーディネートを目指した空間。居心地の良さを感じられます。
なかでも室野さんが特にこだわったのが、お店の照明。ドイツ製のランプはわざわざ大阪まで足を運んで買ったのだそうで、ご本人もお気に入りのアイテム。レトロな空間にぴったりハマっています。
椅子も脚の低いスタイルのものを選んでいて、ゆっくり腰を下ろして寛げます。
ほの明るい照明の空間は、窓越しに注がれる自然光が柔らかな雰囲気を演出し、まるで映画のワンシーンを見ているかのよう。いつまでも過ごしていたい、そんな気分にさせてくれる、まさに名レトロ喫茶です。
さて、気になる喫茶ロペのスイーツですが、まずはケーキをご紹介。奥様の公子さんが、京都で洋菓子店を営む人から学んだ技術を活かし、多彩な自家製ケーキを用意してくれています。
ちなみに取材時のラインナップは、バターシフォンケーキにキャラメルケーキ。ベイクドチーズケーキにアップルパイ。さらに、ロールケーキまで!喫茶店でこれだけケーキ類が充実しているお店もなかなか珍しいですね。
ということで、バターシフォンケーキを注文。ふわふわしっとりのシフォンケーキにバターの濃厚なコク、酸味の効いたイチゴもかわいらしい、なんとも幸せになれるケーキです。
こちらは、チョコレートたっぷりのチョコロールケーキ。濃厚なチョコの風味が豊かな、チョコラバーにたまらないケーキです。
ちなみに、ケーキはどれも400円と値段もお手頃(ドリンクセットの場合は50円引き)。しかも、北海道産の小麦粉や甜菜(てんさい)糖、三重県産の平飼い卵など、素材にとことんこだわっているから驚きです。
人気のパフェは、ヨーグルトパフェやチョコレートパフェなどがスタンバイ。フルーツパフェ650円は、リンゴやバナナ、チェリーにパイナップルと、王道のフルーツがたっぷり!生クリームやアイス、ベリーソースと合わせて食べれば、美味しさも更にアップします!
他にも、自家製食パンを使ったサンドイッチ450円~や自家製ミックスピッツァ800円、自家製ハンバーグピラフ900円など、とにかく自家製メニューが多いのが、喫茶ロペの魅力。次回は、ぜひご飯系メニューも食べたいものです!
こちらも人気のクリームソーダ480円。スッキリした味わいのメロンソーダとアイスがこんなに合うなんて、一体誰が考えたのでしょうね。撮影も楽しむなら、おすすめは窓側の席。自然光が入る空間を生かせば、こんなエモい写真も撮れちゃいます!
創業から半世紀にわたって、ご夫婦で切り盛りしてきた喫茶ロペ。ご主人の邦生さんも「自分たちのペースでゆっくり続けていきたい」と話すように、できれば少人数で訪れてほしいとのこと。静かに時が流れる喫茶ロペで、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか。
■■INFORMATION■■
喫茶ロペ
TEL:0772-72-3670
住所:京都府京丹後市網野町網野85
営業時間:9:00~21:00
定休日:無休
https://www.instagram.com/kissarope/
アンティークに囲まれたレトロ過ぎる空間
SILKROAD(京丹後市大宮町)
山陰近畿自動車道京丹後I.C.から車で約3分。大宮織物ホールの1階にあるSILKROAD(しるくろーど)は、同ホールができた1972年(昭和47)と同じ年に開業。今年、創業50年になる老舗の純喫茶。ツタのからまったお店の外観からも歴史の長さを感じさせます。
店内は、まるで時が止まったかのような空間。窓から注がれる自然光がなんとも言えないレトロな雰囲気を演出します。
まず目に入るのが、バラのデザインがあしらわれた天井の装飾。「でも、お客さんにはあまり気づかれていないみたいで、10年に1回褒めてもらいます(笑)」(店主の田中豊さん)。
自然光が差し込む店内は、時の流れが育んだ奇跡ともいえる空間が広がり、その美しさに思わずうっとり。いつまでも過ごしていたい気持ちにさせてくれます。
レトロな雰囲気の空間づくりに一役買っているのが、店内にところせましと並べられたアンティークの数々。ほとんどが常連のお客さんなどからいただいたものなのだそうで、骨董品のカメラやタイプライターが並ぶこちらのショーケースも、不要品のピアノをリメイクしたものだということです。
他にも、鏡や照明やアートワーク、年代物の時計や扇風機といったレトロなアイテムが並び、独特な空間を創り上げています。
店内は、大きく3つの空間に分かれており、こちらは元々キッチンだった空間をリノベーションしたエリア。淡いブルーの壁とかわいい人形が並ぶケース、テーブルや椅子の全てが完璧ともいえるバランスを保ち、レトロな空間を形作っています。
創業から50年。これまでたくさんの常連客に支えられてきたSILKROADを象徴するのが、気品あふれる棚にズラリと並ぶコーヒーカップの数々。これらは全て、常連客が自ら持ち込んだりお店の方に用意してもらったりしたものなのだとか。既に亡くなられている方のカップも大切に並べているそうで、お店と常連客との絆を感じさせます。
さて、そんなレトロ感満載の空間で味わえるのが、自家製にこだわったストロベリーパフェ750円(7~8月は販売休止)。たっぷりのイチゴと生クリーム、メロン味のゼリーがなんとも美しいバランスを描いているじゃないですか。イチゴ味のポッキーが添えられているのもにくいポイントですね♪
自然光が差し込む空間で撮れば、なんともフォトジェニック!
また、ご飯系メニューも充実しているのが、SILKROADの大きな魅力。ピラフをはじめ、オムライスやスパゲッティ、ハンバーグなど、味もボリュームも満点なメニューが盛りだくさんで、どれにしようか迷ってしまいます。
今回は、人気のオムライスのなかから、ホワイトソースがかかったオムライス950円をオーダー。
くるんとまかれた卵の中には塩味のきいたピラフがギッシリ!ホワイトソースとピラフって想像以上に合うんですね。「たまらん!うまうま!」と思わず叫んでしまいます!
国道312号線沿いのアクセス便利な場所にあり、丹後半島の観光ついでに寄りやすいSILKROAD。ぜひこの奇跡ともいえる空間と美味しいご飯やスイーツに酔いしれてみてください。
■■INFORMATION■■
SILKROAD(しるくろーど)
TEL:0772-68-0475(店主:田中豊、美佐子)
住所:京都府京丹後市大宮町周枳1
営業時間:9:00~21:00
定休日:不定休